第9話 16/17のデッドヒートTOP3を振り返る
どうも、こんにちは。
しばらく、更新を途絶えていましたが、マドリーの熱が冷めたわけではありませんからご安心を。
日ごろからブログのネタを考え、いいのが思いついたら、少しずつ書いているのですが、どうも途中でモチベーションを維持できなくなり、何度も”第9話”を書き換えていたわけです。なので、更新が途絶えていました。言い訳です。
そんなこんなで、この気が滅入るようなご時世を、すこしでもフットボールの力でプラスに働かせることはできないかと考え、ようやく思いつきました。
過去の熱かった試合を振り返れば、ちょっとは、気分もハイになれるんじゃないか、と。
ということで、16/17のマドリーの試合で、熱くなった数々の試合をざくっと振り返っていきましょう。
※タイトルにはTOP3と書きましたが、ランキング形式で発表するわけではありません。この後紹介する3試合に順位はつけようにありません...。
◆ 16/17 vs バルセロナ(A) 1-1△
'53 1-0 スアレス
'90 1-1 セルヒオ・ラモス
スアレスのゴールで、バルサの勝利が見え始め、カンプ・ノウのボルテージが最高潮の中、マドリーに与えられた最後の救いの手は、フリーキック。もう既に手元の時計は90分になろうとしていた。
ボールの近くにいたのは、モドリッチ。しかも、なんだか見たことのある構図。
そう、この時、マドリーがファールをもらった位置は、15/16CL決勝(アトレティコ戦)で、ラモスの(疑惑の)先制点につながったFKの位置と似ていて、角度的にもそこまで差異はなかった。
自然とそのシーンが蘇る —
残り時間もないので、主審の笛を聞いてすぐモドリッチが蹴る。
今となれば、リーガ優勝をぐっと引き寄せた無限大の価値のある一撃。
そして、カンプ・ノウでも実現した "ラモス・タイム"。最後の1秒まで闘い抜く戦士ぶりを、同点ゴールで見せつける男。それが「セルヒオ・ラモス」。我らが大将。
この一撃を、自陣のゴールの前で見守っていたGKケイラー・ナバスが、祝福しに行くために、ピッチを全力で駆け抜けたことも、忘れてはならない。
だが、カンプ・ノウに沈黙の嵐を持ち込んだセルヒオ・ラモスの独壇場は、この1試合に留まるわけではなかった。
◆ 16/17 vs デポルティーボ・ラ・コルーニャ(H) 3-2◯
前述のクラシコからちょうど1週間後。ホームでデポルティーボを迎える。
後半開始早々にモラタが先制点をとるが、その後2分間で2点を取られ、1点ビハインドの状況で迎えた後半39分。
右WGのルーカス・バスケスが左足で入れたクロスに、マリアーノが合わせ、同点に追いつく。
マドリーに追加で与えられた時間は5分。
ホームで勝ち点を落とすわけにはいかない。この5分間を得意とするあの男も黙ってはいられない。
91分のコーナーキック。キッカーは ”正確パス製造機” トニ・クロース。
ボールはクラシコの時と同様ニアサイドに入ってくる。あの男も、同様にニアサイド走りこむ。
そして、跳ぶ ―
そして吠える。
この逆転劇に関して、2分間で2点取られたこと(どちらもカウンター)を大反省すべき結果なのは大前提として、"終わり良ければ総て良し”と甘い言葉をかけてしまいたくなる。
◆ 16/17 vs バイエルン 4-2◯
CL準々決勝。ファーストレグをアリアンツ・アリーナで1-2と先勝して、迎えたセカンドレグ。
結果だけ見ると、4-2と大勝とも見れるが、実際にはなかなか厳しい戦いだった。
試合が動いたのは後半からだった。
それまではマルセロがゴールラインの瀬戸際でロッベンのシュートを掃き出したりするなど、危ないシーンは何度もあったが、53分に、ついにその均衡が敗れる。
左サイドでスルーパスに抜け出したロッベンを、カゼミロがボックス内で倒してPK。それをレバンドフスキが決めて先制を許す。(0-1)
しかしカゼミロは、それだけで腐らない。
76分、執拗いチェックを受け、体勢を崩しながらもふんわりパスでロナウドの同点弾をお膳立て。(1-1)
2枚のDFと対峙しながらも、競り勝つロナウドにも、さすがとしか言いようがない。
しかしその2分後、トーマス・ミュラーの落としに対応したナチョの弾いたボールが、ラモスの足にあたり、オウンゴール。(1-2)合計スコアで試合は振り出しに戻る。
84分にビダルが2枚目のイエローで退場となっても、試合は90分で決まらなかった。
だが、延長前半終了間際からマドリーの逆襲が始まる。
105分、ラモスが自身のミスを取り返すべく、ロナウドの胸元へロングパス。それを左足で豪快に沈めて、勝ち越し。(2-2)
まだ勢いは止まらない。
中盤でボールを奪ったマルセロが、ピッチ中央で、ディフェンスを抜き去り、ゴール前に残っていたロナウドに預け、3-2。
その2分後には、アセンシオがDF3人を引き付けながらも、利き足ではない右足で角度のところからシュートを決めて、4-2。
ゴール祭りとなったバイエルン戦は、自分たちで自分の首を締めた試合とも言えたが、アシストという形でミスを取り返す根気強さに脱帽した。
◆ 最後に
いかがだったでしょうか。選手を取り上げるわけではなく、試合を振り返るという新しいスタンスをとってみましたが、あの熱すぎた試合を思い出せましたでしょうか。今回は、16/17の振り返りをしたので、次回からは15/16 、17/18も振り返ってみようかと思います。