蹴球備忘録

レアル・マドリーを応援しています。マドリーについていろいろ書きます。

第5話 ハメスに寄せる片想い

どうも、こんにちは。

 

突然ですが、みなさんに好きな選手はいますか?その選手に感謝を伝えていますか?

 

ここ数週間、サッカーがなく、好きな選手がプレーしているところを見られない状況です。

 

逆に言えば、今、もう一度、好きな選手のことをゆっくり考えられる時でもあります。

 

こんな時だからこそ、この場をお借りして、僕が愛してやまないハメス・ロドリゲスへの思いをつづらせてもらいます。

 

 

 

 

僕がハメスに出会ったのは、2014年ブラジルワールドカップの時でした。彼の出身国コロンビアは、グループステージで日本と同組でした。日本はハメスにコテンパンにやられ、試合終盤にはループシュートも決められたことで、ハメスに対して苦い思い出のある方も多いと思います。

 

永遠に語り継がれるであろうウルグアイ戦でのビューティフルゴール。そしてMFながら大会得点王。

 

試合を重ねるたびに、名が世間に知れ渡り、サッカーをよく知らない方にも知られるようになりました。

 

そして、大会での活躍が評価され、同年に鳴り物入りレアル・マドリーに入団しました。その金額は、クラブ3番目、サッカー史上4番目に高額な数字でした。

 

 

★ W杯以降のハメスの人生 

 

◆ 幸先いいスタートダッシュ

 

カルロ・アンチェロッティ監督のもと、マドリーの一員となった1年目は、彼の中で2014年ワールドカップがまだ続いているのかと思わせるくらい上手くいっていました。 

 

 

マドリーでのデビュー戦は、UEFAスーパーカップの決勝戦

 

マドリーボールで始まったこの試合。主審の合図と同時に、センターサークルにいたクリスティアーノが蹴った、試合一本目のパスの先にいたのは、ハメスでした。

 

この試合は、クリスティアーノの2得点で勝利。

デビュー戦がハメスにとっての初タイトルを掴んだ試合でもあったのです。

 

その試合のハメスのタッチ集があったので、リンクを貼っておきます。クリスティアーノからのパスにも注目してみてください。

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◇ 怒涛の「移籍後大会初ゴール」

ゴールへの嗅覚がMFながら凄まじいことが、最大の特徴のハメス。リーガ以外の大会にも多くの出場機会を得ていた1年目は、「デビュー戦で大会初ゴール」の偉業を軽々と成し遂げてしまいます。

 

 

まず、初の「移籍後大会初ゴール」を決めたのは、スーペルコパにて。相手はアトレティコ

 

これも映像があるので、ご覧ください。5分41秒あたりからがゴールシーンです。

 

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そして次の「移籍後大会初ゴール」は、チャンピオンズリーグ。ちなみにこの試合は、マドリー移籍後、初のチャンピオンズリーグでもありました。 そのゴールシーンがこちら。

 

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そして、やっと決めた、リーガ初ゴールがデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦。そのゴールシーンがこちら。

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こんな「普通コーナーすれすれに蹴れますか!?」というゴラッソ。

 

 

 

その後も着々とゴールを決め続け、負傷により2か月間の離脱があったにも関わらず、1年目は42試合に出場し、17ゴール、18アシスト。リーガのみでも12ゴールの成績でした。この数字は、BBCトリオを除けば、ダントツの1位。

 

彼の中で、2014年ワールドカップは2015年5月末まで続いていたんじゃないかと、僕は疑っております。

 

 

 

 

◆ 徐々に増え始める移籍のうわさ

 

激動の1年目を過ごしたハメスは、2年目となる15/16で32試合に出場し、8ゴールというあまりよろしくない成績を残しました。

 

そして迎えた、直近5年で最強のシーズン16/17。ハメスファンの僕にしてみれば、チームの上向きをうれしく思う一方、ハメスの不遇を悲しくも思っていました。

  

15/16シーズン中に監督がベニテスからジダンが代わった後、あまり出場機会に恵まれず、イスコとともに2016年夏で退団するという報道が出始めました。

 

それでも、2人とも残留を決意しての16/17だったので、16/17もそれなりの扱いをされることは覚悟していましたが、やはり、ハメスは重要度の高い試合でスタメンに選ばれせず、途中出場でさえも多くはありませんでした。

その代わりに、重要度の低い試合でスタメンに選ばれることは多く、チーム内の立ち位置が変わることはありませんでした。

 

このことに関してハメス本人は深刻に悩み、ベンチでの苦しそうな表情も報道されるほどでした。

 

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今になっても、心が痛みます。

 

このような状況でも、ハメスは16/17冬の移籍を選ぶ意思はなかったと明かしています。

 

ご存知かと思いますが、16/17のクラシコで出場機会を得られなかったハメスは、試合後に練習場に向かい、22時から一人でトレーニングをしていたという報道もありました。彼の残留の意思の固さは本物だったのです。

 

また、ある試合後のインタビューでこう語っています。

 

監督も含めて、全員が僕をサポートしてくれている。ジダンともチームのみんなとも良い関係だよ。

 

僕はずっとここに残りたいと思っていたし、ここにいられるよう戦い続けていく。僕らは一致団結したチームで、勝ち続けること、記録を作り続けていくことを望んでいる。今日は1つ達成することができた。

 

(監督の選択を)問題なく受け入れるよ。選手は大勢いて、みんな力のある選手たちだということをはっきりさせる必要がある。僕はプレーの機会をもらえた時に良い状態でいられるようにいつも注意しているよ。

 

インテルからオファーがあったのは)本当だよ。僕はここに残りたいということをずっと明確にしていた。それがずっと夢だったんだ。

 

出場機会に恵まれなくても、マドリーを離れることを考えていなかったハメス。

 

2016年12月に日本で行われたクラブワールドカップの準決勝で、ロナウドのゴールをアシストするも、決勝ではピッチに立てなかったことが、本人はすごくショックだったとか。試合後のインタビューで、マドリーでプレーをしたいと言ったうえで、移籍を示唆する発言を残したときもありました。

 

その後も、ハメスのマドリー愛は変わらず、ユベントスチェルシーマンチェスター・ユナイテッドなどからのオファーを全て断り、シーズンいっぱいまで、マドリーの一員として戦うことを決めました。

 

 

 

 

◆  ドイツから帰ってきたハメス

 

恩師であるカルロ・アンチェロッティ率いるバイエルンに2年間のレンタルで、新たな挑戦に出たハメス。

 

 1年目こそアンチェロッティのもとで輝きを取り戻すことができましたが、アンチェロッティナポリへ去った2年目は、怪我もあり本来の力を発揮できず、本人から退団を申し出ました。

 

レンタル期間が終了しても、マドリーの監督はジネディーヌ・ジダンであったため、そのままマドリーに残ることは考えにくいという報道もありましたが、新たな移籍先が見つからず、復帰という形になりました。

 

 

 

 

★ 現在の状況について僕が思うこと

 (です、ます口調ではなくなります)

 

 プロキャリアで多くても3回しかないワールドカップで、ほぼ1人しかなれない得点王を勝ち取ったことで、夢のマドリー入団の切符も手に入れたハメス。

 

 

あの輝きはどこへ行ってしまったのか。あれは幻だったのか。夢を見ていたのか。

 

 

 

 

悪くいえば、ジダンがマドリーの監督にならなければ、ハメスは悪夢の16/17を送る必要がなかったかもしれない。ベンチであんな表情をしなくても済んだかもしれない。バイエルンに行く必要はなかったかもしれない。背番号10をモドリッチに譲る必要はなかったかもしれない。

 

サッカーの世界に「たられば」なんてものほど無意味なものはないのは、十分承知の上だが、ハメスの実力を知っているからこそ、僕はそう思わざるを得なかった。

 

 

 

チェルシー移籍のためにコロンビアに帰り、イギリスのビザを取ったり、16/17ホーム最終戦で、途中交代を告げられた際に、歩きながら観客に退団をほのめかす拍手をしたり。

 

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このときはまだ、レンタルで戻ってくることが決まっていなかったから、マドリーとは永遠の別れだと思っていた。あのときは本当に胸が痛かった。

 

 

 

 

ハメスがドイツへ渡った後も、ハメスのためにバイエルンの試合を何度も見た。

 

そしてバイエルンでのプレーを見るたびに、僕は何度もこう思った。

 

「好きな選手が好きなチームでプレーしていることが、どれだけ贅沢なことだったのか」と。

 

あの頃は、この贅沢なことを、贅沢なこととは気づいていなかった。

 

 

 

 

その2年後、正式にマドリーへの復帰が決まった時。

 

正直に言うと、ハメスの復帰に関して素直には喜べなかった。どうしても、ハメスのあのベンチでの表情が頭をよぎって離れなかった。

 

「また悪夢のシーズンになるんじゃないか」

ジダンとは縁を切ったほうがいいのではないか」

 

でも頭の片隅では、もう1回ハメスの白ユニ姿が見れることがすごく楽しみでもあった。

 

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そして結局、今シーズンも移籍の報道は止まない。アーセナルに、エバートン

それでも、今の僕は、移籍の記事を見ても、悲しくならない。

それは、2年前に「贅沢」を知ったから。

十分に、僕は贅沢な時間を過ごさせてもらった。これ以上、「残ってくれ」と言えるはずがない。

 

 

 

もし、今シーズンでハメスがマドリーを去れば、それはハメスに与えられた運命。

 

 

もし、ハメスがマドリー残留を決めるのであれば、それは僕に与えられたもう少しの「贅沢」。

 

 

どっちに転ぼうとも、ハメスへの片想いは続ける。最大のサポートをさせてもらう。

 

それくらいしかできないけど、それをやるのが僕の使命。

 

 

今後のハメスにもっともっと幸せが訪れますように。

 

 

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ピッチで笑ってるハメスが見たい。切実に。